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歴史を楽しもう! 秋田・佐竹義重公の甲冑

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今月は秋田と大阪で講演をしてまいりました。

 

講演にご参加のみなさん、暖かくお迎え頂きまことにありがとうございました!

 

どちらの街も地方色があって、いい街でした(^o^)

 

 

特に、地元にお城があるというところは、縦の歴史と横の社会の座標をしっかりと確立しているような気がしますし、観光資源としても素晴らしいですね。

 

 

さて、今日は厳しい護国活動と両輪で進めたい、楽しい歴史のお話です。

 

実は秋田の講演翌日、短い時間を利用して、地元のお殿様である佐竹義重公の甲冑を見に行ったのです。

 

【秋田市佐竹資料館】

http://www.city.akita.akita.jp/city/ed/st/

 

この甲冑は、昔の古いタイプから、当世具足という近世的なデザインに移行する中間のもの。

 

 

具体的にはこういう古いタイプ↓が

 

 

 

紐を全部に通すのをやめて、こうなって↓

さらに簡略化してこうなる↓のですが・・・

甲冑 - 甲冑武具販売買取 「本陣」様より)

 

義重公の甲冑はその途中の時代に作られた、定型化される以前のもの。

 

 

それだけに他の戦国大名クラスにはない、いくつかの面白い特徴を備えているのです。

これです↓(^o^)

 

 

まず全体を見ると、兜のふわふわに目を奪われますね。

 

横になっているのは毛虫で、佐竹氏は源氏の系統、「げんじ」と「けむし」の発音をかけたシャレなのだそうです。

 

さらにこのケムシとは別に、兜の両脇から鳥毛の脇立が出ていて、遠くにまで目立ちながら大将の存在を示しつつ、これだけボリュームがあっても重くならない工夫は素晴らしいです。

 

 

でもこの甲冑のちょっと変わっているところは、この兜ではなく、まずこの胸板です。

 

普通は胴の胸元上端は「M」字型になっているのですが、

 

義重公のは、胸板の立ち上がりが低く、逆に喉元に出っ張りがくる台形型です。

 

実際に胴をつけてみるとわかるのですが、肩先を守るM字型は、ニの腕の内側がぶつかってしまい、動きを制限されてしまいます。

 

 

台形型のほうが、隙間は多くても動きやすいので、おそらく鎧の下には鎖などを編みこんだ「満智羅」(まんちら↓)を着用して塞いでいたのでしょう。

 

さらに、肩から下がるブラインドのような部分「袖」の板は、横に蝶番(ちょうつがい)で連結されていて、二の腕を包むように可動し湾曲する、高級仕立て。

 

で、写真ではよく見えませんが、この袖の最下段の裾板下端に、細い鉄パイプを短く切ったような物が付いているのです。

 

 

これ、他には見たことがありません。

 

 

おそらく、ここにも鳥毛やヤクの毛の「引き回し」をくくり付けていたのではないかと思われます。

 

 

(引き回し↓ヤフオクから)

 

義重公、フワフワなのが好きなのかも(笑)

 

ちょっとおしゃれですね。

 

 

また、胴はかなり腰が絞りこまれています。

 

 

この甲冑から見ても、義重公の体格は鍛えぬかれた逆三角形、ライザップ型だったのでしょう。

 

 

籠手(こて)は一般的なもので、特に目立つ特徴はありませんが、普通は腕の外側にしか編み込まない鎖が、腕の裏側の静脈部を守るように巡っていて、これまた実践的です。

 

スカート部の草摺(くさずり)をよく見ると、最下段の裾板は、普通であれば威穴(格段を連結して吊り下げる平組紐を通す穴)は4孔になって止まるのですが、

 

義重公の草摺裾板は、他の格段と同じく6孔。

 

余った下の二つの孔に、威糸(平組ヒモ)を横に通して止めています。

 

 

もしかすると昔はもう一段下がっていて、重たいから切って詰めて使ってた? 

 

まあ、そういう実物もありますが、大名クラスが使う甲冑でそういうのは少ないし、下がっている段数も定型の5段で、しかも裾板にしか付かないであろう小さく控えめな丸ポッチの飾りがついています。

(これも他の大名の甲冑にはありません)

 

これは甲冑師が間違えて穴開けちゃって、

ごかましたか?(笑)

 

 

佩楯(はいだて:エプロンのような防具)もちょっと変わっていて、格段ごとに蝶番で連結しています。

 

 

普通、カルタ札で作る佩楯の場合、ここの部分はこんな感じで↓威糸(紐)で綴じるのですが、太ももにあまりフィットせず広がります。

(ヤフオクより)

 

義重公の佩楯は、太ももを包み込んでフィットし、隙間を守ってくれますよ。

 

脛当(すねあて)はよく見ると、曲線の筋がこれまた蝶番のようになっています。

 

蝶番が波打っているのでは可動しませんが、僅かには開くはず。

ただし、おもいっきり開くと壊れます(^_^;)

 

 

こうしてみると、佐竹義重公は

 

● 体系は逆三角形の痩せマッチョ

 

● 多色を使う桃山風の「みやび」より、黒でシックな「わび」好み

 

● 体にジャストフィットしたファッションがすき

 

● 動きやすさを再優先する効率主義

 

● 盛り盛りのフワフワ好き

 

● 形にとらわれない自由なデザインで個性的なおしゃれが好き

 

・・・だったのかも。

 

彼は肖像画を残していません。

唯一伝わるのは、顔まで隠した甲冑姿の、これのみ。

  ↓

この甲冑はおそらく佐竹資料館にあるものとは違いますが、兜には控えめな毛虫が乗っています。

 

 

顔まで面頬を付けて素顔を残さない武将は珍しいです。

 

本当は目立ちたいけど、さりげないオシャレに気づいてもらいたいツンデレ武将

なのかもしれませんね。

 

 

坂東学校では、たまにこんな歴史の授業もやっております。

 

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JUGEMテーマ:アート・デザイン

author:坂東忠信, category:歴史, 13:47
comments(1), -, - -
Comment
肖像画は義宣だろ
おしゃれ番長, 2017/02/11 12:28 AM