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被災地の「ミリメシ」はあるけど「ポリメシ」は?

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書きたいこと、お伝えしたいことはたくさんあるのですが、まだ引っ越しの荷解きその他が完了しておらず、環境が変わってネット環境が悪いため、なかなかアップの時間がありません(^_^;)
 

そんな中、被災地での警察のハードな活動をご心配下さる皆さんから、

「警察は自衛隊よりもスポットが当たらず大変なブラック情況下で働いているらしい」
「なんとかならないか」


というメールをいただくことが、たびたびあります。

最もみなさんが心配してくださるのは、現場警察官のメシについて。

被災地に派遣されるのは各県警の機動隊員で、しかも機動隊には移動可能な補給部隊というのはありません。


でも、被災者への支給の弁当をもらうわけにもいきません(^_^;)

食べ盛りの20代前後が主力の機動隊中隊にとって、これは実は結構深刻な問題なのです。

機動隊には各大隊ごとに補給係(補給班)があり、ここが弁当を作っていますが、現地に一緒に派遣される補給係はありません。

しかしこういう時のために、機動隊は数年分の乾パンや缶詰を保存していますので、現場に行く時にはそれも使います。

缶詰はとりめしや赤飯があり、結構な量がはいっています。


 

また、鯖缶や焼き鳥缶がありますが、たまに期限が切れていたりするだけに煮沸しなければならず、安全に食べるには水と燃料が必要です。


 

(期限が切れているものは防災訓練の時にみんなで楽しく食べちゃいますけどね)


 

また、栄養源としては、どこから仕入れてくるのか聞いたこともない栄養ドリンクなどが結構部隊に届いたりしますので、それでしのぎます。

(私が機動隊で「即位の礼」警備や「立太子の礼」警備に参加した時には「ポリタンC」とか「リポマイD」など、かなりマイナーなのが支給されました。
 


今はネットで検索すると出てきますが、当時はみんな知らないのでそのドリンク名を怪しがり「これって隊員を使った人体実験かな?」なんてビビりながら飲んでましたよ:笑)

但し、そこは警察官もバカではないので、休憩中に私服に着替えて新隊員(半年未満)や準新隊員(1年未満)が部隊の弁当買い出しに出ているはずですが、新隊員は休憩時間がほとんどありませんし、少ない休憩時間も先輩に気を張っていますので大変ですよ。

 

一方、居残り組としていつもどおり地元の警備に当たる他の中隊も、少なくなった人数でヘビーローテーションを組みますので、これが続くと補給係が作る弁当を食っていてもぶっ倒れます。


 

ちなみに先帝陛下崩御の大喪の礼では、今だから言えますが、警備期間中に9人が過労死で殉職しています。

(当時、大正天皇の大喪の礼のような皇室の一大行事を経験したことのある上層幹部がいるはずもなく、また上層幹部は機動隊新隊員の経験がありませんので、下の苦労を知らないのです。

加えて当時は極左集団がまだ元気で、実際に警備期間中もあちこちで爆弾を仕掛けたり飛ばしたりしていましたので、これを封圧するため、かなり無理な運用をしていたのです)


 

私は一時期、機動隊の補給係にもいたことがありますが(順番で一定期間補給班になるのです)、隊員は20〜30歳が中心ですから結構食いますので、作る方も大変ですよ。



被災地に行く装備がない補給係は居残って弁当と隊メシを作りますが、長期の大警備となると、補給係は係員が元の中隊に復帰したりするので、人数がガタっと減る上に、被災地派遣部隊の穴埋めとして応援にくる、署轄の中高年で構成された方機(方面機動隊)の弁当も作らなくてはいけない。

おまけにこの季節は食中毒が出やすいのです。
 

私が隊にいた25年位前は、弁当を食った中隊まるごと食中毒で入れ替えなんてこともありましたが、こうなると入れ替わる他の部隊の応援人員や、その応援部隊をカバーする運用でローテーションがハードになるなど、補給係も責任重大。

特に今なんかは熊本の震災警備に加えて、伊勢志摩サミット警備も重なっているので、全国に派遣される警視庁機動隊や大阪の機動隊だけでなく、全国各県警が何らかの形でお互いをカバーしあい、警備に穴があかないよう頑張っているのです。

みんな大変だから、現場の警察官は文句を言わない。

労組もないし、先輩上司の命令は絶対だから、その範囲内で自分で工夫するのが当たり前なのです。


 

第一線で勤務する人、これを支える補給係も大変ですが、人々の見えないところで勤務している内勤も、警察という特種な組織体の中では大変な状態に置かれます。

そのあたり、坂東学校では私自身の経験を元に、

「3ヶ月間、朝メシ晩メシ抜きで2日に一度平均3時間程度しか眠らない勤務を続けると、どんな世界が見えてくるのか」

という、どんなブラック企業にも発生し得ない状態を、リアルにお伝えしましょう(笑)

被災地で機動隊員を見かけたら、暖かく励ましてやってくださいね。

みなさんの温かい一言が、牛丼5杯分くらいのエネルギーになるのです(^o^)


 

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author:坂東忠信, category:警察裏話, 18:28
comments(3), -, - -
Comment
元自衛官ですが、ご存じの通り自衛隊は自己完結能力の高い組織として設計されていますので、演習時等に何かと実施する調理訓練のみならず、現地の農家等から食材を買い付ける訓練まで実施しています。

警察消防はそういった自己完結能力を想定して組織されていないと存じますので・・・官庁の縦割りを超えた災害時の総合的な自衛隊と連携出来る協定や訓練をもっとしてくれないか・・・そういう枠組みを政治家が作ってくれないかと思います。

誰か動いてくれないかと祈るくらいしか出来ないのが悲しい所ですが・・・

また、大喪の礼で警察官に殉職者が出てしまっていたとは、初めて知りました。公務員だって同じ人間、限度はあるでしょうに・・・本当に頭が下がります。
とおりすがり, 2016/05/15 11:53 PM
坂東どのはワシですか?というような状況ですなw

一昨日田舎に戻りましてやっとネット回線開通したところです

元自衛官としてお互いの後輩のみならず「日本国民」のためにも自衛隊警察消防の方々の待遇にも出来ることをしていかねば、と思うしだいです
かずにゃん, 2016/05/16 11:07 PM
機動隊には移動可能な補給部隊が無いこと、被災者へ支給される弁当を貰うわけにいかないこと、食べ盛りの20代前後の機動隊員には酷な状況であること、地元の警備にあたる者もヘビ−ロ−テイションで倒れる、先帝陛下崩御の際には9人が過労で殉職したことを訴え、自民党に改善してほしいと要望を入れました。・・食中毒のけんも。
荒木智与, 2016/05/21 5:10 PM